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シンガポールの公共交通評議会(PTC)は10月14日、公共バスおよびMRTのカード運賃について、2025年12月27日から大人の1乗車あたり9〜10セントの値上げを実施すると発表しました。全体の改定幅は5%で、前年(2024年)の6%改定より小さい水準です。主要事業者のSMRT、SBSトランジットを含め、全国の交通網に適用されます。
主な改定ポイント
- 大人カード運賃:1乗車あたり9〜10セント引き上げ
- 割引(コンセッション)カード:3.2km超の乗車は1回あたり3〜4セント引き上げ(前年は+4セント)
- 現金運賃:学生+5セント、シニア・障がい者+10セント、大人+20セント(現金比率は全体の1%未満)
- 全体改定幅:平均+5%(2024年は+6%)
背景:運営コストとサービス維持の両立
PTCは、賃金、電力費、保守費などの上昇を踏まえつつ、通勤者の負担にも配慮して最大許容幅を下回る改定としたと説明しています。1日あたり700万人超が利用する大量輸送システムの信頼性・アクセシビリティ維持、ネットワーク拡充に必要な原資を確保する狙いがあります。
生活者への影響と緩和策
値上げは通勤・通学者の負担増につながる一方、子ども・学生・高齢者・障がい者向けの割引制度は維持されます。政府は公共交通バウチャーなどの支援を通じ、低所得世帯の費用負担を和らげる方針です。特に現金運賃は取り扱いコスト反映のための引き上げとなるため、キャッシュレス利用への移行が推奨されます。
今後の見通し
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運賃収入は、老朽設備の更新や新線整備、混雑緩和策の実装に不可欠です。PTCは今後も、コスト上昇と利便性・公平性のバランスを見ながら改定を判断するとみられます。


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