ドジャースを牽引する日本のエース・山本由伸がワールドシリーズで完投勝利
2025年10月25日(現地)、カナダ・オンタリオ州トロントのロジャース・センターで行われた、ロサンゼルス・ドジャース対トロント・ブルージェイズによる2025年のワールドシリーズ第2戦において、ドジャースが5対1で勝利し、シリーズを1勝1敗のタイに戻した。この勝利を決定づけたのが、背番号18の日本人右腕、山本由伸投手である。
圧巻の完投劇:山本由伸が見せた集中力と決意
前戦でブルージェイズ打線に大差をつけられ優位を失ったドジャースだが、この日は山本がマウンドを任され、「負けるという選択肢はない」という覚悟を表情で示していた。実際、彼は8奪三振・四球ゼロという圧巻の内容で完投。さらに、最終20打者を連続で打ち取り、相手打線をほぼ無力化した。打者のアレハンドロ・カークの犠牲フライによる1失点を除けば、事実上ほぼ完璧だった。
攻守のヒーロー:ウィル・スミスのバットとリード
捕手のウィル・スミス(背番号16)は攻守にわたり大活躍した。7回には左翼席へソロホームランを放ち、さらに8回にはワイルドピッチで追加点を呼び込むなど、合計3打点を記録。スミスの存在は山本に大きな安心感を与え、両者のバッテリーとしての呼吸が完璧に噛み合った試合となった。
監督の信頼:「負けるという選択肢はない」
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試合後、デーブ・ロバーツ監督は「今夜は彼が完全に集中していた」と山本の投球を称賛した。さらに、「シリーズ前に言っていた『負けるという選択肢はない』という言葉通りの表情だった」と語り、チームを再び勢いづけた日本人右腕の精神力を高く評価した。
シリーズの行方:ホーム3連戦で流れを掴むか
この勝利により、ドジャースはホームでの3連戦を前にシリーズの流れを取り戻しつつある。特に、中継ぎ陣の疲労軽減にも繋がる“完投”という価値ある結果が、今後の展開において大きな意味を持つ。スター選手が数多く顔を揃えるドジャースは、“25年ぶりの連覇”という目標へ向けて再び軌道に乗せたと言えるだろう。
今後、ロサンゼルスでの3連戦がシリーズの勝敗を大きく左右する中、山本の完投がチームに与えた勢いと安定感は、ドジャースの最大の武器となる。
出典:Reuters(記事リンク)


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