1990年代のUKポップシーンを代表するアイルランドのボーイズバンド、Boyzoneが、ロンドンのエミレーツ・スタジアムで一度限りのスペシャル公演「One For The Road」を開催すると発表しました。開催日は2026年6月6日(土)。スタジアム規模としては彼らのキャリアで「最初にして最大」のショーになる見込みです。
ボーカルのローナン・キーティングは英BBCの番組で、今回の公演をファンへの「最後の別れ」と表現し、「新しい音楽を作っているわけではないし、再結成でもない」と明確に述べました。2019年のロンドン・パラディウムでの5夜公演以来、メンバーが揃ってパフォーマンスするのは今回が初めてです。
会場となるエミレーツ・スタジアムはサッカークラブ、アーセナルFCの本拠地。大規模スタジアムでの一夜限りの公演は、デビュー以降の歩みとファンの支持に区切りをつける象徴的な場となりそうです。ショーの詳細な演出やタイムテーブルは未公表ですが、代表曲「Words」「No Matter What」をはじめ、ヒットナンバー中心の構成が見込まれます。
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Boyzoneは1993年に結成。ハーモニー主体のバラードとキャッチーなポップで、英アイルランドのみならず欧州・アジアでも高い人気を獲得しました。メンバーのソロ活動を挟みつつも節目でグループとしての活動を続け、2010年代には再びアリーナ級ツアーを実施。2019年には結成25周年を記念するロンドン・パラディウムの連続公演を行っています。
今回のアナウンスは、近年放送されたドキュメンタリー「Boyzone: No Matter What」への反響も追い風となりました。作品では結成から現在に至るまでの歩みや苦楽、メンバー間の関係性が語られ、視聴者の記憶に残る曲と当時の空気感を改めて喚起。番組視聴後に寄せられたファンの反応が、一夜限りの「お別れ」に踏み切る後押しになった格好です。
一方で、グループは「再始動」を否定しており、長期ツアーや新譜の予定は示していません。今回のショーは“最後の大舞台”として、キャリアを総括しファンと共に歩んだ時間を祝う位置づけです。チケット情報や出演体制の詳細は順次案内される見込みで、公式の続報が待たれます。
出典
BBC News: Boyzone announce ‘one final goodbye’ show at London’s Emirates Stadium


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