【PR】 ※本ページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。リンクから商品・サービスが購入・契約された場合、運営者に収益が還元されることがあります。
テスラ/スペースXのCEO、イーロン・マスク氏が、Twitter(現X)株式取得をめぐる米証券取引委員会(SEC)の訴訟について、連邦地裁に棄却を申請しました。SECは、同氏が株式の保有割合が5%を超えた後の開示を約11日遅らせ、その間に追加取得を進めて不当に有利となったと主張しています(係争中)。
背景:開示ルールとSECの主張
米国では保有が5%を超えた投資家は10日以内にスケジュール13D等で開示が必要です。SECは、マスク氏が2022年3月14日に5%を超え、本来3月24日が期限だったところ、実際の開示は4月4日で、開示前にさらに買い増して最終的に約9.2%に到達したと指摘。市場の透明性を損ねたとしています(事実認定は未確定)。
注目される理由
- 市場への影響力:著名経営者の開示遅延は市場公正性に直結し、今後の経営者による株式取得の実務に影響。
- 法解釈の射程:開示期限や「遅延の故意性」をどう評価するかは、類似案件の指針となり得る。
- 波及効果:情報開示の厳格化や監視強化など、規制・企業実務の見直しにつながる可能性。
今後の見通し
裁判所が棄却を認めるか、あるいは審理継続のうえ、罰金や利得剥奪などの判断に進むかが焦点です。SECは厳格責任の枠組みで早期判断(サマリー・ジャッジメント)を目指す姿勢も示しています。いずれも係争中のため、結論は未定です。
参考リンク
- BBC:Musk seeks to dismiss lawsuit over Twitter stock purchase
- SEC 公式:訴状PDF(タイムライン/主張)
- Reuters:棄却申請の詳細
- Barron’s:SECの主張と投資家影響額


コメント